きもの文化検定 模擬試験に挑戦
 
 1級の模擬問題です。
 問1〜6:文言(語彙)記述方式
 問7〜8:文章記述方式
 
     
 
 (  )に入れる最も適当な語句を書きなさい。
   
問 1 山形県の村山盆地から生産された紅花は、古来「(  )紅花」と呼ばれてきた。

「(  )」というのは村山地方の古名である。

  次の問いに答えなさい。
   
問 2

伊勢型紙の型彫り技法の中で、現在では小紋の染色にも用いられるが、古来主として浴衣
などの中形の文様を彫る方法であった技法は何か。

問 3 「デニール(d)」という単位で、生糸や化学繊維のような長繊維の太さを示す指標を何というか。
問 4 明治時代にフランスよりジャカード機が伝えられる以前に用いられていた二人がかりで織る
高機を何というか。
   
  次の文章を読んで(  )に入れる最も適当な語句を書きなさい。
   
問 5 組紐が帯締めとして用いられるようになったのは( ① )時代の終わり頃で、それまでは(② )
という布に綿を入れた紐を締めていました。
   
 次の文章で説明している、「  」と「  」を答えなさい。
   
問 6 次の説明について、「織物の名称」と「奄美大島以外の主な産地2箇所」を答えなさい。
鹿児島県奄美大島が発祥の絹織物。結城紬と並ぶ高級紬の代表。光沢のあるしなやかな
地風が特徴です。
   
 150字以上200字以内の文章で書きなさい。
   
問 7 重ね着について150字〜200字以内の文章で書きなさい。
(平安時代に代表される男女の着装法、日本独特の風土と価値観、重ね着の問題点について
必ず触れること)
   
問 8 きものの素材の一つである化学繊維について150字〜200字以内の文章を書きなさい。
(絹と比べた長所と短所に触れ、製品の種類を挙げること)
   
 
     
 
 
   答え
   問1  最上
   問2  突彫り
   問3  繊度
   問4   空引機
   問5  ①明治、②丸ぐけ
   問6  「大島紬」「鹿児島市・宮崎県都城市」
   
   問7   《解答例》
重ね着は、もともと四季の変化、つまり気温の変化が大きい日本の気候に対応して生まれたも
のと言われている。しかし、本来、実用から生まれた重ね着が、一方で、活動に支障をきたす
いう問題を持っている。それを逆手に労働をしない身分である公家が、自らが支配階級であるこ
とを象徴的に表現するためのもの
として、中国的価値観に、日本的価値観を加えてできあがった。
代表的な装束としては、十二単、 (束帯)がある。(190文字)
  
   問8   《解答例》
天然素材から作られる繊維に対して、化学的に合成して作る人造の繊維が化学繊維である。
化学繊維は絹に比べて、水や摩擦に強いので、家庭で洗濯が出来るなど手入れが楽で、安価
であるのが利点である反面、吸湿性が小さく、静電気が起きやすいのが欠点である。技術の発
達で絹に近いものもあるが、絹に比べると風合いも劣る。化学繊維の代表的なものには、ナイ
ロン
、(レーヨン)、(ポリエステル)などがある。(179文字)
  
 
     

 解答上の注釈
 ・ 問ごとに「漢字」での解答を求める場合があります。
 ・ 問7・8は、ポイントとなる単語が入っているか、および全体の文脈で採点します。
 ・ 単語問題は各1点、文章題は各7点程度とし、その配分はそれぞれ80点・20点程度とします。